不死者の不審者
- milli
- 2023年9月1日
- 読了時間: 5分
更新日:7月18日
☞ジェラルド・ギルフォード
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「あ、私は、私はそんなつもりじゃなくて……。違う……。」
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イメージcv.

衣装ギャラリー
☞個人データ
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性別│ 男性
年齢│ 20代後半(実年齢500程?)
生年月日│ 4月9日 処刑は5月6日
出身地│ イギリスの都市生まれ、海上育ち
職業・所属│ 航海士だった。今は隠れてフラフラ暮らしている。
一人称│ 私
あだ名 by milli│ 不死男
由来・つづり│ Gerald(ジェラルド):Gの濁音始まりで、言いにくい名前が良かった。
Geldeford(ギルフォード):本当はワダ+(罪≠guilty)→ギルワーダーだったが、ギルフォード(イギリスの町の名前)に変更。この町で海賊に拉致られた。
☞外見
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身長│ 178cm
髪の色│ 黒。髪が重なった部分は内側から発光し、深い海の水面のようにキラキラしている。髪は常に無重力。
ファッション・こだわり│ 特にない。強いていうなら、どれだけ落ちても「権力を持っていた者」らしく、きちんとした服で居ること。
チャームポイント│ つり眉タレ目、3つのホクロ、温かい海の色の目、元はくりくりの縦巻きロール。
瞳の色│ 淡い珊瑚色、温かい海の色の目。
☞内面
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好きなもの│ 海、泳ぎ(両手両足を縛られても可能)、歌と踊り(見るのも一人でやるのも) 嫌いなもの│ 豪雨や雷、人類の大半 怖いもの│ 暗闇、満潮の日、赤い月の日 夢・願望│ 不死をやめたい。 ボイス│ 「えっ、あっ…どうも」「死…死ねないんだよ…何をやっても。……意識がなくなっても、また目が覚めるんだもの」「…おもい"...出せない……」「毒は…結局、毒のままだろう…」「私は…違う……生きるために…しょうがなかった」「以前はもっと…あ、明るかった…はずなんだけど…」
雰囲気でしかない曲│
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☞ エピソード集
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◾️とりあえずメモ
優秀な航海士だが影は薄い。船の転覆直前にたまたまボートを用意していたためしれっと乗って生き延びる。
「その時は、そうする以外のやり方が、
分かりませんでした。」
「私がいなければ、船員はみんな、生きていたはずでした。」
→1人だけ生き残り、死刑にされた航海士。(船は海賊船ではなかったが海賊まがいのことをしていた。航海士は見て見ぬ振りをしていた)(仲間のどうこう関係なく、普通に今までの略奪行為による死刑)
最期に同郷の遺族のほうを振り返り一言、「私が、みんな、殺しました。」 自らが怒りの矛先になれば解決すると思った。後に世間では鬼畜外道の海賊として顔が知れることになる。
何をしても死ねないが、その代わりよく殺されるので怯えきっている。びくびく。
原理としては、傷んだ分の血を吐き昏睡状態になってゆっくりと治癒する / 自ら腹を割いてどろどろに傷んだ臓器を流す。臓器は修復済み・やらないと気持ち悪くてまともに動けない
◾️メモ
覚えている→
食糧難の時、間違えて船員を殺して生き延びた。ある日人魚に会い、つい殺してつい食べてしまう。気がつくと船員は波か人魚にさらわれていた。
事実→
食糧難の時、間違えて船員を殺して生き延びた。ある日人魚に会い、つい殺してつい食べてしまう(みんなで)。船員は波か人魚にさらわれたと思い込んでいるが、本当は人魚の声が頭に響いて煩くて船員を殺してまわった。シンプルに海に呪われ、死ねない。
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緊急用のボートには数人が乗っていた。食料はほとんど無かった。空腹のまま何日か過ぎ、ついに先輩船員に襲われた。揉み合いになり、相手が持っていたナイフで刺してしまった。残っている船員と目があった。腹を括るしかなかった。
それでもまだ岸は遠かった。しかもあの日から、夜になったら魔物の歌い声が、しかも日に日にハッキリと聞こえるようになった。
ある夜、朦朧とする意識の中で浅瀬の岩に1人の人影を見た。仲間と一緒に助かるためと思って襲ったが、血を流して死んだ「それ」は人面にエラと魚の尾を持つ所謂人魚だった。
驚いてふと振り返ると、さっきまで乗っていたボートには誰もいなくなっており、黒く静かな海だけが凪いで光っていた。
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七つの海の向こう側を見たくて、誰かに承認されたくて船に乗った。コンパスがなくても、海に聞けばいい。潮や風の流れと星の向きで自分が今どこにいるのか教えてくれるのだ。
…。
さて、嵐は過ぎ、溺れかけたが幸か不幸か生きながらえた。「あの大きな船から帰ってきた唯一の生存者」で名を馳せたが、「怒りからわざと船を座礁させ船員を皆殺しにした男」になるまでそう時間はかからなかった。
この国は簡単に人殺しをする。私たちのように海賊行為を働いていた者には特に、だ。
死刑は怖かった。誰より生に執着した結果か?私は悪くないと言い続けた死刑の朝、見物客の中に海で死んだ同僚の親がいた。ロケットで写真を見せてもらったよ。ああ、私が彼らの怒りを受けなければ彼らはどこにも怒りをぶつけられず一生を終えるだろう。鼓動の音で飲み込まれそうな喉を震わせて言うしかなかった。
「私が、みんな、殺しました。」
「私がいなければ、船員はみんな、生きていたはずでした。」
こんな私の命でよければ、どうぞ。
…。
目を覚ますと檻の中。両手両足を縄で縛られ、橋の下に吊り下げられていた。
なぜ私は死ねなかった?
…。
そこからはただ遠くへ、遠くへと向かった。死ぬと言われていることは大体試した。人に迷惑をかけないような方法を。しかし、痛みは感じても死ぬことはなかった。途中、優しそうな人に拘束され、薬の実験台にされたこともあった。
あれから何度四季が過ぎたことか。私の身元がバレることは許されず、人を信じてもいけない。眠ることも儘ならないのです。
逃げようにも、死ねなかった。
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